印象に残るFA


米系航空会社では客室乗務員のことをFlight Attendant (FA) と呼びます.良く言えばフレンドリー,悪く言えば粗雑なイメージがあると思いますが,機内放送でもはっきり言っているように,彼らの主たる業務はあくまでも”乗客の安全確保”なので,あまり完璧なサービスを求めるのは酷というものです.とはいうものの,大半のFAは可もなし不可もなしといったところで,幸いあまりにもひどいFAに出会ったことはありません.
そんな中で,強烈に印象に残っているFAが1人います.アメリカン航空の女性FAなのですが,搭乗時のアナウンスからギャグの嵐.一瞬サウスウェストに乗っているのかと思いましたが,彼女の場合は真面目な顔のままなのがかえっておかしいのです.小さな飛行機だったので安全ブリーフィングはビデオではなくデモとアナウンスでしたが,彼女がアナウンスを担当すると台本から逸脱したギャグがあちこちに.例えば,酸素マスクのところでは “… breathe normally. ハァー(息の音)” といった具合です.
極めつけはサービス開始時.おしぼりをのせたトレイの真ん中にドライアイスと水が入ったグラスを載せ,白い煙がもくもくと出る中おしぼりを配ったのです.その後も相変わらずにこりともしないのですが,サービスは細やかで,あまり米系の航空会社にはいないタイプのFAでした.
着陸後はシートベルトのサインが消えたときに “All rise (起立)”, ドアが開いて “Class dismissed (授業を終わります)” でした.

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