機内で子供がもらうトランプではありません,念のため.
いよいよと言うべきか,とうとうと言うべきか,今日ドナルド・トランプ新大統領が就任します.これによって航空業界へはどんな影響があるでしょうか.
ポジティブな面としては空港設備への投資を積極的に行うと発言しており,ドバイやシンガポール並みとまでは行かなくても,アメリカの古くて狭い空港施設が改善される可能性があります.
一方で,全体的にアメリカの産業を保護する方向に向かっていることから,フライヤーにとって良い変化が起こるかは疑問です.米系エアラインは特に中東勢を目の敵にして,彼らは政府の援助を受けているので低運賃が実現でき,公平な競争ができないと主張しています.これを真に受けて海外エアラインの競争を阻害する政策を取る結果,運賃高騰などの影響があるかもしれません.また,航空券代の総額表示や購入後24時間以内の無料払い戻しといった消費者寄りの規制が競争力強化のためと称して撤廃されると,直接価格には響かなくても利用者側のコストは増えてしまいます.
その割に次の政府専用機が高すぎるとボーイングに文句を付けたりしていて,よくわからない人物ではあります.
航空に限らず,運送業は国の経済全体の勢いに大きな影響を受けますので,直接航空業界をターゲットにした政策でなくても油断はできません.輸入を減らし,なるべく国内で生産しようという政策は製造業にはプラスですが,海外との貨物・人の行き来が減り,運送業界全体にマイナスの影響が出る可能性があります.目論見通り景気が良くなればレジャー需要は増えるかもしれませんが,そういう客は格安運賃に集まるのであまり収益には貢献しないというのが定説です.
もっとも,航空業界には景気が悪くなるとマイレージプログラムで顧客をつなぎとめようとする習性があるので,ひょっとしたらわれわれにはポジティブな変更があるかも・・・というのは楽観的すぎるかな?
NHKニュースでも連日あと何日、あと何時間と注目されています。
>購入後24時間以内の無料払い戻しといった消費者寄りの規制が競争力強化のためと称して撤廃されると
これは素晴らしい仕組みですよね。
じっくり考えれますし、つい先程もユナイテッドで日本国内特典航空券の発券を行っておりましたが、
沖縄経由便にようやく空席が出たので、発見済みの直行便を24時間以内キャンセルを活用して発券し直しました。
オーストラリア国内線を、LCCでキャンセル不可料金で出発・到着を逆に発券してしまって、
痛い目にあったことがあるので、アメリカの消費者保護の素晴らしい制度だと思います。
ANAも北米サイトだけは対応しており、これだけ統一されていると言う事はLCCも同様なのですかね?
お好み焼きは広島風さん
そのルールはアメリカ内で営業しているエアラインすべてに適用されますので,NWエリアさんがおっしゃるようにアメリカのLCCや海外エアラインがアメリカで販売する航空券も同じルールです.その意味では米系も外国エアラインも同条件なのですが,やはりアメリカで販売する航空券は米系が圧倒的に多いはずなので,廃止すれば米系には有利になると思います.
Takさん
アメリア版 難波のコメディ劇場のはじまりともいうのでしょうか。
アメリカ グレイト.アゲイン:グローバル競争の中で一国だけが、一人勝ちするはできないでしょうね。隣のC国を見ても、分かりますがむしろ孤立化する可能性があります。ドルは短期的には高くなるかもしれませんが、その後続かずに100円に向けて下落していくのでは、。
悪い夢のようですが、米国中部あたりで米国内優先搭乗ルールで、白人が優先されたりすることがあるんじゃないか、そんなマイレージプログラムができたりするのでは、と思ったりしてしまいす。
広島風さん
LCC-スピリットエアーのキャンセル条件ですが、下記ご参考まで。 サードパーティ(エクスペディア等)経由の場合は、キャンセル不可の条件もあるようです。
https://customersupport.spirit.com/hc/en-us/articles/202097076-How-can-I-change-or-cancel-my-reservation-
NWエリアさん
やはり演説でアメリカ最優先を打ち出して来ましたね.おっしゃる通り,完全に自給自足するのでもない限り,その態度では孤立化する危険があると思います.
さすがに,この時代に人種差別的なことをする勇気のあるエアラインはないと思いたいですね.私企業がやる分には乗らなければよいだけの話ですが.