クレジットカード付帯保険の違い (アメリカ発行) 4


クレジットカードというとまず加入ボーナスやポイントに目が行き,付帯保険が注目されることはあまりありません.しかし,先日悪天候で危うく出張自体中止にせざるを得なくなりかけたのと,Citi Prestige の旅行保険が特典航空券にも使えるようになるというニュースがあったのをきっかけに,少し調べてみました.旅行関係でよく使いそうな保険ということで,レンタカー・旅行中止/遅延・手荷物遅延を取り上げます.旅行中の死亡・傷害や手荷物破損・紛失にまで至ることは (願わくば) 少ないのでここでは省略.

レンタカー

補償額に大小はありますが,レンタカー会社提供の保険を断り,当該カードでレンタル料を支払えば保険の対象になる場合がほとんどです.ただしアメリカでは primary か secondary かで大きな違いがあります.クレジットカード付帯の保険が secondary の場合,自分が自家用車用に持っている自動車保険でカバーされない分だけがカバーされます.自前の自動車保険を使うわけですから,保険料値上げも覚悟しなければなりません.これに対し primary のクレジットカード付帯保険だけで済ませることができれば,自分の自動車保険への影響はありません.

主なクレジットカードでは以下のものが primary レンタカー保険を提供しています.

  • Chase Sapphire Preferred
  • Ink Plus/Cash Business Card
  • United Mileage Plus Explorer/Club Card
  • Ritz-Carlton Rewards Card
  • Diners Club Card Premier/Elite

なお,アメックスのカード付帯の保険は secondary ですが,1レンタル当たり20ドル程度の費用で primary 保険が付けられるプログラムがあります (要事前登録).

旅行中止/遅延 (Trip Cancellation/Delay)

悪天候で飛行機が遅れたために前払いのホテル代が無駄になったりしたときのための保険です.アメリカでは陪審員 (裁判員) に選ばれて旅行をやめざるを得なくなった場合も対象になります.日本ではどうなんでしょう?

補償金額は最高5000ドル程度であまり違いがありませんが,対象となる理由に微妙が違いがあります.天候やテロの場合はほぼ対象ですが,機材故障など航空会社の責任であればそちらから補償してもらえということなのか,対象にならないカードもあります (Chase Sapphire Preferred, Citi ThankYou Premier など).

特典航空券の場合は税金・サーチャージのみカード支払いなので,全額をカードで支払わない場合もカバーされるかどうかが問題です.調べた限りでは,代金の一部でも支払えば補償対象になるのは Chase Sapphire Preferred, Ink Plus Business Card, Ritz-Carlton Rewards Visa, Citi Prestige (5月15日以降) あたりで,ほとんどのカードでは対象外になってしまいます.

手荷物遅延

預けた手荷物が一緒に運ばれず,当面必要な服や洗面用具を購入した場合の費用を補償する保険です.金額は100 (Chase Sapphire Preferredなど) ~500ドル (Citi Prestige) と結構幅があります.また,特典航空券でもカバーしてくれるカードは旅行中止/遅延の場合と同じです.

アメックスの付帯保険

今回調べて驚いたのは,アメックスにはプラチナでも旅行中止/遅延,手荷物遅延をカバーする保険が付帯していないことです.全額をカードで支払えば死亡・傷害と手荷物破損・紛失の保険はあるので最悪の事態には使えますが,一番よくありそうな状況には対応できないことになります.アメックスゴールドは航空券で1ドル3ポイント貯まるので航空券購入によく使われますが,こういう落とし穴があったわけです.

まとめ

以上から,万一のことを考えると航空券購入にアメックスは避けた方がよく,また特典航空券の場合は Chase 系か Citi Prestige が一番良さそうだということになります.


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4 thoughts on “クレジットカード付帯保険の違い (アメリカ発行)

  • グローバル・フライヤー

    私はアメリカのクレジットカードに付帯する保険は全く信用していません。
    過去、Amexと日系航空会社の北米クレジットカードで申請しましたが、Amexでは理不尽な理由を付け未払い、航空会社クレジットカードの保険会社Axaは、たらい回しの上、担当移動のため未処理扱いで最悪でした。
    最近ではアメリカの旅行保険を購入しています(特典航空券に関してもカバー)。2-3週間の旅行で数十ドルで購入できますが、実際保険申請はしたことがないので対応、金払いがどれだけよいかは現在判断できません。日本の旅行保険(日系・外資系)は対応、金払いも良いので日本の人は羨ましいです。

    • tak Post author

      グローバル・フライヤーさん

      そうですか・・・私は幸いフライト関係の保険を使う事態に陥ったことがないので,わからないのですが.
      レンタカーでは一度返す時に覚えのない傷を指摘されたことがあり (乗る前にちゃんとチェックしなかったのも悪いのですが),当時持っていた United Explorer Card で primary 保険を使いました.書類を送ったら後はレンタカー会社と直接やりとりしてくれて,修理代の立替さえ不要だったので,印象はよかったです.

  • NW

    此方も最近は必ず米国のトラベル保険を購入(特典利用・実費利用とも)しています。サービス企業側も継続購入をしていることを逐次調べているようで、ありがたく、旅行の際に問題があった場合は、ある程度の金額を精査・査定の上払い戻してくれています。同様に、米国発行クレジットカード付帯の保険も申請ができるようですが、先ずクレカ案内ページでは、申請の画面そのものが、非常に細かい設定となっており、費用明細どおりにマッチングできない場合は、受付さえプロセスができない複雑なシステムです。途中で記載すること自体がばからしくなり、申請そのものをやめさせるようなプログラムです(フリーランチはどこにもないといえば、わかりやすいでしょう。)実際途中で、記載、申請を放棄しましたから。。数度申請を諦めてしまいました。またクレカの保険窓口フリーダイヤルの電話も名ばかりで、時間制限などが多々あり、スムーズには繋がらない状況。必要なときに繋がらいサービスというのは、基本的に話になりません。

    過去5年間の個別支払いの旅行保険は、殆ど掛け捨ての状態が続いておりましたが、直近1−2年は、海外での窃盗に遭遇(おかげさまで傷害などの負傷は、なしでした)などや国際便をやむを得ずキャンセル、海外でパスポートを新たに申請、航空便ディレイやアムトラックなど6時間以上の遅延などを経験、カスタマーサービスのアドバイスに基づくクレーム申請のおかげて損害額/被害額、代替の新規購入のチケット支払い代金などが還付されるなどある程度戻ってきております。この夏の旅プラン・移動などありましたら、ご参考まで、。

    • tak Post author

      NWエリアさん

      こんな古い記事にコメントありがとうございます (笑).
      私のクレカ付帯保険の申請経験は Chase のみですが,遅延で泊まったホテルや行けなかった演奏会のチケット代まで全部返ってきて,比較的ポジティブな印象です.やはりフリーランチは何とやらで,年会費が高いカードの方が対応は良いと思います.ちょっと面倒なのは,どの航空券をどのカードで支払ったかをすべてトラッキングしておかないといけないことぐらいでしょうか.
      海外での窃盗については別途伺いましたが,そこまで多数の補償項目があると確かに大変そうです.