航空業界の単位系 4


アメリカに通算10年住み,マイル・フィート表記にも少し慣れてきたような気になっていますが,実際には換算が速くなっただけで頭の中では (キロ) メートルで考えている感じもしないではありません.世界的にメートル法に移行することになっていたはずなのに,アメリカでは一向に進展がないようです.

もう一つ進展がないというかあきらめているようなのが航空業界で,日本のように他分野では全面的にメートル法を採用している国でも,航空関係だけは高度にフィート,距離にマイルを使います.1983年に発生したエアカナダ機の事故では燃料量に関する単位の誤解が要因だったということで,統一は簡単ではなさそうです.

これに影響を受けているのが「マイレージ」プログラムで,ほとんどの場合ポイントの単位は「マイル」になっています.米系は金額基準になったのでもはやマイルですらないという話は置いといて.

そんな中,メートル法に忠誠を誓いポイントの単位に「キロメートル」を採用しているプログラムが私の知る限りで1つだけあり,それが南米のLATAMです.ただしここも今年1月から1USD=8キロメートルという金額基準になったそうで,「キロメートル」も有名無実ではあります.

ところが,ここが来年1月から単位を「キロメートル」から「マイル」に変えることになりました.といってもプログラム自体に大きな変更があるわけではなく,単に既存マイルを1.6キロ=1マイルで換算し,加算率を1USD=5マイルにするだけです.これがどうして “make your experience with us even better” ということになるのかさっぱりわかりませんし,すでに金額基準のプログラムで単位を変えて意味があるのかもわかりません.世界唯一の「キロメートルプログラム」であることに居心地の悪さを感じていたのでしょうか.


4 thoughts on “航空業界の単位系

  • don

    確かにLATAMはキロメートルでしたね。でも金額基準になったのですか。どこかの会社の猿真似みたいで残念な話ではありますが、結局商売上やりづらいってことなのでしょうね。

    • tak Post author

      donさん

      はい,私も今まで知りませんでしたが,いつの間にか金額基準になっていたようです.米系を真似したのでしょうが,考えてみれば世界的にはまだ少数派ですね.

  • km

    はじめまして、いつも楽しく記事を読ませていただいています。
    キロメートルをFFPの単位にしている航空会社がもうひとつありますのでコメントさせていただきました。
    Air ChinaのPhoenix Milesです。
    http://ffp.airchina.com.cn/appen/en/plan-en.html?planurl=salon_plan.html
    名前はPhoneix “Miles”にも関わらず、The mileage is recorded in “kilometer”.と明確にkilometer accrual->accrual statement->rules on mileage accrualに唄っています。中国では航空完成のシーンでも通常は高度何フィートと表すところ高度何メートルと表すと聞いたこともあるのですが、なかなか面白いですよね。
    これからも更新楽しみにしています。

    • tak Post author

      kmさん

      初めまして,コメントありがとうございます.ハンドルは今回の話題以外の由来がありそうで,すごい偶然ですね (笑).
      Phoenix Miles は,確かに名前に騙されてノーマークでした.説明も mileage と kilometer が混在してごちゃごちゃですね.どっちにしても数字が混在していなければいいといえばいいのですが・・・
      中国の管制は中国機とは中国語でやりとりすることも多いらしく,単位と併せて安全性に問題が出てこないか怖いですね.

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