アメリカでクレジットスコアの計算方法が変更へ 2


アメリカではクレジットカードやローンの審査にクレジットスコアが物を言います.クレジットスコアは,重みの大きい順に

  • 支払い履歴
  • クレジット利用率
  • クレジットヒストリーの長さ
  • クレジットの種類
  • クレジット新規申請の数

を使って計算されています.ここで注目されるのはクレジット利用率にクレジット新規申請の数より大きな重みがかかっていることです.つまり,クレジットカードを新たに作るとスコアに若干の悪影響を与えますが,それよりもクレジット利用率の分母が大きくなる効果の方が大きい可能性があります.もちろん,これは新たにカードを作っても毎月の利用額があまり変わらないという前提ですが.

ところが,今年後半から計算方法が変わり,以下の項目が新たに考慮されるようになります.

  • クレジット利用率の変化 (減少傾向にある方がスコアが高くなる)
  • クレジット総額が大きいとスコアが下がる (借金が増大する可能性があるため)

特に2番目は今までとは逆の結果を生む可能性があります.今のところ年会費無料のクレジットカードはキャンセルせずに持っておいた方がいいわけですが,新しい計算方法が実施されると使う予定のないカードはキャンセルした方がよくなるかもしれません.Chaseも24/5ルールと称してクレジットカード新規申請の数を制限する動きに出ていますが,クレカポイント獲得にはさらに厳しい状況になりそうです.


Leave a comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

2 thoughts on “アメリカでクレジットスコアの計算方法が変更へ

  • NWエリア

    Tak  さん

    昨年Chaseはいったんすべて断捨離しましたが、先日1件だけあらたアレンジしました。Chaseは1枚ですが十分です。(笑)
    先日プエルトリコが、破たん宣言をしましたが例のコパ関連のカード(金融機関の焦げ付きなどは)大丈夫でしょうか?
    リーマンから大分時間がたちますが、そろそろ次のバブル崩壊の予兆でしょうか。Good day

    • tak Post author

      NWエリアさん

      Chaseは Sapphire Preferred と無料宿泊の付くホテルカードを何枚か持っていますが,これらは元が取れるのでキャンセルするのは勿体ないかなと.年会費無料だからというだけの理由で持ち続けているものを断捨離しようかと思っています.
      プエルトリコ破綻しましたね.私が持っているのはプエルトリコの銀行が発行したAV (LifeMiles) のカードですが,ボーナスマイルはもらったし,残高もないので問題はないはずです.破綻の理由はプエルトリコ特有の事情のようで,本土とは関係ないとは思うのですが.