アメリカはクレジットカードの加入ボーナス・会員特典が充実していますが,クレジットカード会社はもちろんマイラーへの慈善事業をやっているわけではないので,いずれは手数料や利息で元を取れると見込んでキャンペーンを打っています.そのためには加入してもらうだけでなく使ってもらわなければなりません.
初年度会費無料,3000ドル使って5万マイルボーナスというカードがあったとします.ギリギリの利用額でボーナスだけもらってキャンセルされてしまうと,クレカ会社の収入は手数料3%としてわずか90ドル.これに少なくとも5万3千マイルをあげているので,航空会社からマイルを購入する単価が0.16セント以下でないと損になります.実際の単価はわかりませんが,航空会社の方は最低でも1マイル=1セントの割合で会員に使われますので,それよりあまり安くするとも今度は航空会社が損をします.
先日10万ポイントボーナス付きの Reseve カードを発行し始めた Chase の場合,このために今年第4四半期の利益が2億ドルも吹っ飛ぶ見込みだそうです.もちろん,エアライン提携カードと違って普段の買い物に使う価値があるカードなので,450ドルの年会費も考えればいずれ元が取れるのでしょうが,やはり新しいカードに申し込みが殺到すると一時的に大きな影響があるようです.
しかし,マイナーエアラインで注目度が低いとはいえ1回使っただけで7万マイルというアビアンカのカードは異例すぎて,他人事ながら心配になってしまいます.
takさん、
興味深い記事です。Chaseがサファイアリザーブの導入費用に4Qだけで$2億もかかっていたとは驚きです。
きっと広告費から営業部隊の人件費、将来の費用まで含んでのことでしょうが、カード会社がエアラインから1マイルいくらで購入するのか知りたいですね。
でも、将来的にはChaseがやったような締め付けルールで、クレジットカード加入、ボーナスマイル取得、解約を繰り返す、カード会社に利益をもたらさない客は追い出す方向に行くんでしょうね。ま、僕のような客のことですが。
なので今のうちにせっせと貯めておかないと。
大阪球場さん
はい,最近では一番話題になったカードとはいえ意外と大きいですね.最終的にどれだけ回収できるのか興味あります.
私もボーナスをもらってキャンセルというパターンが多いですが,長く使い続けているカードもあり,そちらは多少カード会社の利益になっているはずです.支払いは遅れないので大きな利益ではないでしょうが・・・ Reserveも,持たせてくれればずっと使おうと思っているのに,24/5ルールを盾に断るのはChaseにとって損だと思います (笑).