マイレージ誤加算2題 6


最近,読者2人の方から立て続けにマイレージ誤加算をその修正に関する相談を受けました.結果的には大してお手伝いできなかったのですが,広く役に立つ話でもあるので,お2人の許可を受けて概要をご紹介したいと思います.結論から言うと,1件は修正成功,もう1件は失敗でした.どちらもステータス特典を利用したいエアラインと,マイレージを加算したいエアラインが違っていたために起こった事例です.

スターアライアンス:ANAとトルコ航空

以下のような2セグメントの旅程でした.

  • パリ〜フランクフルト (ルフトハンザ)
  • フランクフルト〜羽田 (ANA)

もともと両フライトともANAの会員番号を登録してありましたが,手荷物の優先処理をしてもらうために,パリでスタアラゴールドステータスをお持ちのトルコ航空の番号を見せたところ,ルフトハンザ便はANAとトルコ航空に二重加算 (!),ANA便はトルコ航空のみに加算されてしまいました.

どうやら,ルフトハンザのシステムではステータス特典用の番号とマイレージ加算先の番号の両方を登録できるらしく,パリのルフトハンザ地上職員がトルコ航空の番号を追加した際,ANAのシステムからはANAの番号が消えてしまったものと思われます.ANAに事後加算を申請すると他社に加算済みなのでダメ,一方のトルコ航空は一旦加算されたら移行はできないの一点張りで,結局ANAに移すことはできなかったそうです.

トルコ航空の会員カードでゴールドステータスだけ確認して優先タグを付けてくれても良さそうなものですが,タグだけでなく自動振り分けか何かの都合でゴールドステータスがある番号を登録しておく必要があったのかもしれません.教訓としては,できれば番号をシステムに入力せずステータスの確認だけで済ませた方が望ましいということになります.それば不可能であれば,手荷物の無料枠や非常口席の割当など明らかなメリットがある場合を除き,無理に変更しないという判断もありでしょう.なお,ラウンジ利用だけなら登録の番号を変更する必要はなく,ラウンジで会員カードを提示すればOKです.

ワンワールド:JALとアメリカン

2件目は白熊さんがアメリカンのアメリカ〜ヨーロッパ便を利用されたときの話です.もともとはJALの番号を登録してありました.アメリカンのエグゼクティブプラチナステータスをお持ちなので,当日チェックイン時にJALの番号のままでもOKであることを確認の上,SWUでアップグレードの空席待ちをかけたところ,ゲートでアップグレードが確定しました.ゲートでもらったビジネスクラスの搭乗券にもJALの番号が記載されていたそうです.

ところが実際にはアメリカンに加算されてしまいました.そこでまずアメリカンに加算の取り消しを依頼し,取り消された証拠と一緒にJALに事後加算を申請したら無事JALに加算され,めでたしめでたしという結果になりました.

ただ,不思議なことが一つあります.この過程で白熊さんがアメリカンのコールセンター (エグゼクティブプラチナデスク・日本語デスクとも) に何度か問い合わせた際に,SWUを使う場合はアメリカンの番号を登録しなければダメと言われたのだそうです.私の理解では,SWUの出所となる会員番号と紐付けさえされていれば,フライトのマイレージ登録先はどこでもいいはずなのですが,他人にSWUを使う場合もその人のアメリカン会員番号を登録する必要があるとのこと.

私個人の経験でも,JALに加算する他人にSWUを「あげた」ことがありますし,自分をアップグレード後アラスカ航空の番号に変更したこともあり,少なくともその時点ではこの回答は嘘だったはずです.1人だけがそう言ったのなら知らない人に当たったとも考えられますが,複数となるとルールが変わったのではとやや不安になってきます.ちょうど来年2月にSWUでアップグレードしたフライトがありますので,実験してみる・・・かもしれません.

ステータスとマイル加算先が同じでなければならない場合

ステータスのある番号と,航空券に登録してある番号が同じでなければならないのはどのような場合でしょうか.私自身が荷物をほとんど預けないこともあり,預け荷物に関する特典を使う場合にどうなのかはよくわかりません.しかし,以下の2つに関してはステータスのある番号を登録しておかなければならないはずです.

  • 米系の無償アップグレードが確定した場合
  • エコノミープラス・非常口席の事前指定,米系国内線の手荷物預けなど,一般会員には有料のサービスを上級会員として無料で利用した場合

いずれも,直前の変更であればそのまま搭乗できてしまう可能性はありますが,ダウングレードの危険は大いにあります.


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6 thoughts on “マイレージ誤加算2題

  • 白熊

    Takさん、

    本人のSWUを使う前提で他社加算(登録)は出来ないと何度も言われました。
    「AA以外に加算する他人を僕のSWUでアップできるのに、なぜ本人だとダメなのか?と聞くと、AA以外に加算する場合はアップグレード出来ないという珍解答がされたまででルールが変わったとは思えません。

    先日のロンドンからの帰国時ですが、ビジネスクラス残り2席の状況で、チェックイン時点で、私が5番目でJALの番号を登録した妻が13番目とアップグレードが絶望的だったので、私の加算先をJALに変更しましたが、その後もアプリ上で見える順番待ちの順位には変化はありませんでした。
    JAL加算の妻もリストには出ているので、他社に加算する場合はSWUが使えないと言うのは嘘で、本人利用で他社加算場合の登録の仕方が分からないというのが現実だと思います。USの買収後はスキルの低い人までEXPデスクに出てくるのでこう言うことが多くなった気がします。

    • tak Post author

      白熊さん

      ルールが変わっていないのならいいのですが,実際にできる人がいないのでは意味がないですよね (苦笑).アプリ上の順番と実際の順番が違うことはたまにあるようですが,奥様が出ているということは他社加算でSWUが使えないというのは嘘ですね.おっしゃる通り登録の仕方がわからないだけという可能性が高いと思います.しかし旧USのエージェントはそんなに多くないはずなので,合併後ベテランが辞めて新人が多数入ってきたのかもしれません.

  • NWエリア

    Takさん ダブル加算ですか、ラッキーでしたね。乗るエアライン会社と、所有プレミアカード会社(エアライン)が違う場合、ラウンジ利用の権利・グレード特典、途中から加算プログラムの変更など、他エアラインの番号を伝えた場合、結構な確率で想定外の展開になってしまうことがありました(特にスペイン語圏ルート)。システムレベル上での問題があるのかもしれませんね。
    TKは、スタアラ共有の予約プログラムポータルに参加していませんね、座席も3ヶ月前にならないと選べませんし。

    ダブル加算はそれら会社のプログラム精度上の問題でしょうか。UAは、自社フライトをダブルで計上していても後日、きちんと見直しが入り(残念ながら減)修正されました。コスト管理が細かく厳しいイメージの(笑)DLでは、こういったミス集計はいまのところありません。ただシステム管理が脆弱な会社の場合、ミス集計はそのままです。担当者もシステムがそのように判断したから私の責任ではないという感覚、(アメリカで)よくあるキャッシャーの間違いと同様な感じでしょうかね。

    • tak Post author

      NWエリアさん

      はい,ラッキーでした.もっとも私ではなく某読者の方ですが (笑).ただそうは言っても短距離であまり慰めにもならない数だとは思います.いずれにしても,2つの番号を使い分けるのは慎重にした方が良さそうです.
      ダブル加算は同じプログラムに2回加算される場合と複数プログラムに加算される場合がありますね.前者は確かに修正されてしまうことが多いようですが,後者はチェックが難しいと思います.

  • EDDIE

    TAKさん、
    ご相談に乗っていただきましてありがとうございました。トルコ航空に加算された分、ANAのプラチナまで到達できないかと思いましたが、その後欧州にもう一度行くことになり、無事に達成できました。
    前回と同じようなルートでにブリュッセルーフランクフルト(LH)、フランクフルトー羽田(NH)でしたが、羽田便をビジネスクラスにアップグレードできたので手荷物は最初から優先扱いになり、TK のカードの出番はありませんでした。
    また、トルコ航空に貯めたマイルは少し買い足して日本国内線の特典に充てることができましたので、結果オーライかと思います。

    • tak Post author

      EDDIEさん

      いえいえ,どういたしまして.あまりお役に立てず残念でした.しかし,最終的に無事プラチナに到達できてよかったです.
      私もそろそろTKマイルの使い道を考えなければなりません・・・