企業買収戦争の行方


SPG → マリオット vs. 中国共同企業体 はマリオットの不戦勝

SPGはマリオットに買収されることが確実視されていて,ハイアットやヒルトンがSPGの上級会員を対象にステータスマッチ合戦を繰り広げるほどでした.ところが3月14日になって中国の保険会社Anbangを含む企業グループが別の条件を提示して,にわかに混迷してきました.

Anbangの提案はマリオットより良かったようで,SPGの取締役会はマリオットに条件の変更を求め,これを受けて3月21日にマリオットとSPGの間で新しい条件が合意に至りました.また中国企業には,4月8日までに再度対抗案を提示するチャンスが与えられました.

3月28日,Anbangはさらに良い条件を提示して引き続き戦う姿勢を見せていたのですが,3月31日になって一転買収提案を取り下げてしまいました.今度こそ,マリオット買収が確実になりそうです.

Anbangが買収していたらどうなっていたかわかりませんが,少なくとも大手チェーン2つが一緒になってしまうより競争が残ってよかったかも,という気はします.またホテル経営の実績がないので,金は出すけど口は出さないという姿勢になるのではないかとちょっと期待していました.

ヴァージンアメリカ → ジェットブルー vs. アラスカ航空 は??

アメリカで話題になっている買収劇はヴァージンアメリカです.身売りを検討しているという報道があったとたん,2社からオファーがありました.ジェットブルーの方が,同じA320中心のフリートを持ち,西海岸に強いヴァージンアメリカを補完する東海岸ネットワークを持つという意味で理にかなっていると思います.一方のアラスカ航空は737がほとんどですし,路線もかぶります.真の狙いは西海岸に強いライバル社をつぶすことにあるのかもしれません.

ヴァージンアメリカといえばデルタが49%を出資していますので,名乗りを上げなかったのはちょっと意外でした.小さすぎて買収してもあまり意味がないということでしょうか.

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