生涯マイル数や搭乗回数に応じて一生ステータスなどの特典を与えるということは多くの航空会社で行われていますが,米系の場合はミリオン,つまり100万マイルからあります.ただしデルタの場合ステータスは一生ではなく1年間だけです.
私の場合,現時点で一番近いのはユナイテッドで約半分ですが,もう乗らなくなってしまったので足踏み中.アメリカンが約34万マイル,デルタはまだ17万マイルを超えたところです.
各社の特典はこちら.
アメリカン | デルタ | ユナイテッド | |
---|---|---|---|
100万 | ゴールド | シルバー (1年間) | ゴールド |
200万 | プラチナ | ゴールド (1年間) | プラチナ |
300万 | – | ゴールド (1年間) | 1K |
400万 | – | プラチナ (1年間) | グローバルサービス |
その他特典 | 200万マイル以上は 100万マイル毎に4SWU |
500万マイル以上は 100万マイル毎に1年間プラチナ |
配偶者に同じステータス |
算定基準 | 提携他社を含む実マイル数 | MQM | ユナイテッド便の実マイル数 |
アメリカンとデルタではミリオンマイラーだけだと最高ステータスは得られませんが,ユナイテッドの場合は非公開の特別ステータスまで付与されるのが面白いところです.ただしユナイテッド便の実マイル数しか加算されず,スターアライアンス他社にいくら乗っても関係ありません.アメリカンとデルタは他社便でも加算されますが,デルタはMQMがそのまま使われるのでクラスボーナスも加算されるという違いがあります.アメリカンは現在は実マイル数の加算ですが,2012年頃まではクレジットカードを含む全特典マイルが加算され,ミリオンマイラーになるのは比較的簡単だったそうです.
航空会社が合併するときは,歴史的には2社のライフタイムマイルが加算されてきました.ただし,合併する2社の制度が違うと調整が入ることもあります.ユナイテッドがコンチネンタルと合併したときは,コンチネンタル側がステータスマイルを基準としていたため,ユナイテッドの生涯マイル数をそれに合わせて計算し直した上で合算しました.私はコンチネンタルには全く加算していなかったのに,棚ぼたで生涯マイル数が少し増えました.結局その恩恵は使っていないわけですが.ひどいはノースウェストがデルタと合併したときで,ノースウェストではステータスが一生続くことになっていたのに,合併後は1年限りになってしまいました.
アメリカンとUSエアウェイズの合併時も合算されましたが,私はUSエアウェイズのマイルをすべてユナイテッドに加算していたため,どちら側でもカウントされず「乗り損」になってしまいました.
ところで先日,ユナイテッドのミリオンマイラー特典が大幅にダウングレードされるという噂がFlyerTalkで広まり,3日後にユナイテッドが公式に否定するまでわりと大きな騒ぎになりました.ユナイテッドには前科があるので騒ぎになるのはやむを得ないところですが,毎年更新のステータスと違って一生モノなので皆さん敏感のようです.