米系キャリアのステータス基準:デルタ


初回のアメリカンからだいぶ間が空いてしまいましたが,米系のステータス基準第2弾はデルタです.2015年のステータスからアメリカ在住者を対象としてフライト距離 (MQM)・セグメント数 (MQS) に加えて金額の基準 (MQD) が適用されるようになり,さらにあろうことか実施1年で早くも来年のステータスへの金額基準が20%上昇しました.2016年のステータス基準はこちら.アメリカ在住の場合はMQMかMQSのどちらかの基準を満たし,なおかつMQDの基準を満たして初めてステータスが獲得できます.

Silver Gold Platinum Diamond
Medallion Qualification Miles (MQM) 25,000 50,000 75,000 125,000
Medallion Qualification Segments (MQS) 30 60 100 140
Medallion Qualification Dollars (MQD) $3,000 $6,000 $9,000 $15,000

これに比べると,日本に住んでいればクレジットカードを持っているだけでゴールドというのはうらやましい限りです.

デルタ発券の航空券の場合,MQDに含まれるのは航空券代金のうちベース運賃と燃油サーチャージで,税金・各種手数料は入りません.またファースト・エコノミーコンフォートへアップグレードするとその料金も含まれます.MQMの方は従来通りフライト距離に運賃クラスに応じた係数をかけて計算します.感覚としては,1MQM当たり14セント (cpm) 程度の航空券を買い続けないとMQDがMQMに追いつかず,ステータスが達成できません.また今日の本題ではありませんが,特典マイルも金額に一定係数をかけて計算しますので,かつてのような3cpmぐらいの超格安チケットを使った修行には意味がなくなってしまいました.

エアラインの最高ステータスは年間10万マイルが普通ですが,デルタの場合は12万5千マイルとかなり厳しくなっています.アメックス提携クレジットカード1枚で年間最大3万MQMが獲得でき,さらに何らかのステータスを達成すれば余ったMQMが翌年に繰り越されるので,数字ほど難しくはないのかもしれません.ただしMQDの方は繰り越されませんので,アメリカ在住者にはかなり厳しくなりました.

なお,デルタ以外のスカイチーム航空会社発券だとデルタには運賃がわからないため,MQMと同じように距離に係数をかけたもので近似します.例えばエールフランスの場合,係数はこのように5%から60%まで細かく分かれています.

搭乗クラス 運賃クラス MQD係数
ファースト P, F 60%
ビジネス J, C 35%
D, I 30%
Z 25%
プレミアムエコ W, S 25%
A 20%
エコノミー Y, B, M, U 20%
K 15%
H, L, Q, T, E, N 10%
R, G, V 5%

デルタとエールフランスがジョイントベンチャーを組んでいる大西洋路線の運賃は全く同じなので,ときどき変なことが起こります.例えば先日ご紹介したオスロ・コペンハーゲン~アメリカの格安ビジネス航空券 (Zクラス) をエールフランスとデルタで発券した場合を比較すると,こうなります.ステータスはプラチナ,税金等を除いた金額は$1200,フライト距離はOSL-CDG-JFK往復にあたる約9千マイルとしました.

 発券 特典マイル MQM MQD
エールフランス 18,450 (=9,000×205%) 13,500 (=9,000×150%) $2,250 (=9,000×25%)
デルタ 10,800 (=1,200×9) 13,500 (=9,000×150%) $1,200

運賃クラスの割に安い航空券だとエールフランス発券の方が特典マイルもMQDも多い,という結果になります.ユナイテッドの場合は他社発券ではPQDが一切加算されませんのでデルタの方が良心的ですが,ジョイントベンチャーなら他社発券でも利益の一部が入ってくるので当然とも言えます.

無償アップグレード以外の主なステータスの特典はこの通り.日本在住であれば,クレジットカードで維持できるゴールドはそこそこ良いスイートスポットのような感じがします.

シルバー ゴールド プラチナ ダイヤモンド
コンフォートプラス無料指定 24時間前から 72時間前から 予約時から 予約時から
ドルあたりの特典マイル 7 8 9 11
スカイチームステータス Elite Elite Plus Elite Plus Elite Plus
電話発券手数料免除 ×
特典キャンセル・変更手数料免除 × ×
同日変更手数料免除 ×

デルタがユニークなのは,プラチナ・ダイヤモンドの一部ステータス特典が固定ではなく選択制になっていることです.プラチナ達成時点で1つ,ダイヤモンド達成時点で2つ選べます.

特典 プラチナ (1つ) ダイヤモンド (2つ)
アップグレード券 国内線用4 グローバル4または国内線用8
グローバルエントリー費用 1×$100 2×$100
スカイクラブエグゼクティブ会員へのアップグレード 1
スカイクラブ1日券 4 6
ボーナスマイル 20,000 25,000
旅行券 ($200) 1 1
ステータス贈与 シルバー ゴールド

私はいつもアップグレード券かボーナスマイルで迷います.アップグレード券は最悪エコノミーコンフォートでも問題ない国内線でしか使えないので,ハワイ線にでも使わない限りちょっともったいない感じがして,昨年はボーナスマイルにしました.

Leave a comment

メールアドレスが公開されることはありません。