Rikuさんからリクエストのあった,ステータスの価値について書いてみます.もちろん,何に重きを置くかは人それぞれですので,私の個人的意見ということで・・・
初めから身も蓋もないことを言ってしまうと,旅行でしか飛ばない人はステータスを狙う意味はほとんどない,と思います.最近は航空券価格が高騰する一方でステータスのベネフィットはどんどん削られていて,コストパフォーマンスが下がっているのが主な理由です.また,ステータスがないことによる不利を補う方法も増えています.
ステータスの特典には以下のようなものがあります.大雑把に金銭的価値の高い順に並べてみました.
- アップグレード,特に米系の国内線無償アップグレード,国際線のアップグレード券
- 良いシート (エコノミープラスなど) の事前指定
- 手荷物預け無料
- ラウンジ利用
- チェックイン・セキュリティの優先レーン利用
- OpUpの優先順位
- 遅延・キャンセル時の優先対応
1.に関しては,最近はレジャー路線・夏季を中心に安い国内線ファースト・国際線ビジネスクラスチケットがよく出ていて,エコノミー+αの値段で上級クラスに乗れることも少なくありません.逆にアップグレードはどんどん難しくなっていますし,最初からビジネスに乗ってしまえば2.と6.は関係なく,3~5.は付いてきますから,ステータスの意味は全くないことになります.7.についても,上級クラスの客ならステータスに関わらず優先してくれるでしょう.
さすがにそれは無理ということでエコノミーに乗ったとしても,2~5.はお金で買えるか,クレジットカードに付帯します.毎回最安運賃の航空会社を選び,その都度追加費用を払う場合と,一つの航空会社でステータスを獲得・維持する場合とを比較して,ステータスを獲得する方が得になるケースはかなり少ないのではないでしょうか.
逆にステータスがあったほうがよいのは,会社がエコノミーしか買ってくれない下っ端の出張族です.ビジネス路線や日曜日を挟まない旅程は一般にファースト・ビジネス運賃が高いですし,運賃で目的地・出張時期が選べるわけでもありません.無理をすればゲートで仕事ができないわけではありませんが,やはり静かなラウンジの方が効率は上がります.
この投稿を拝見して、確かにエリートステータスが実際どれだけ役に立ってるのか、改めて考えさせられました。
以前貯めていたJALは、アップグレードベネフィット自体が廃止されてしまいましたし、ボーナスマイルも、自社便とAA便、BA便だけだったと思います。
格安ビジネスクラスをこよなく愛用する私にとっては、あまり意味のないステータスであったと今更ながら考えさせられました。
一方のAAはまだマシですね。
ビジネスクラスが安いCXやQRでもボーナスマイルが付きますし、アップグレードも大きな魅力です(もちろんこれはAA便のみですが…)
PLT-Exになれば、JLやCXのFラウンジへ入れるのも私には魅力です。この点は、UA等スターアライアンスとの大きな違いですね。
ただ、先日平SFCとして久しぶりにANAに乗りましたが、「別にDIAやPLTにならなくても、利便性やサービスは変わらないなぁ」と感じました 笑。
日本に住んでる限り、実はJGCやSFCで充分なのかもしれません…(^^;;
noriさん
ほぼ必ずビジネスクラス航空券を購入されるなら,ステータスの特典はほとんど付いてきますよね.おっしゃるとおりワンワールドエメラルドになればFラウンジが使えるというメリットはありますが,ステータス獲得にそれなりに費用もかかるのでコストパフォーマンスも問題になってきます.
一度SFCを取ってしまえば腐っても (失礼) スタアラの最高ステータスですからね・・・ものすごくうらやましいです.
僕もnoriさんと同じで、国内線中心ですし、たまに乗るアジア路線も比較的肝距離ですし、SFCとJGC
で十分だと思っています。
ファーストラウンジに価値を感じませんし、たまに乗る国際線の時にラウンジが使えればそれでいいやと思っています。年に数回ほどの利用ですし。
> 旅行でしか飛ばない人はステータスを狙う意味はほとんどない,と思います.
そうでしょうか?
7年間ANAのPLTですけど、長距離路線でのビジネスクラスへのアップグレード率は相当なものだと思います。
私の場合、東京=パリ路線は5割以上、搭乗回数は少ないものの米国路線も3割以上になってました。
積算率50%のキャンセル可能では最安運賃しか利用していませんが、この数値です。
今年からJALに転向しましたので、JALではどのようになるか楽しみにしています。
nori さん、
> ボーナスマイルも、自社便とAA便、BA便だけだったと思います
JALのサファイア取得して2か月しか経過していませんが、先日BKK-PNHを JL便名でPG運行便に搭乗しました。
当然ANAと同じ様にボーナスマイルは付かないと思っていましたが、何と自社便と同じ扱いでした。
Rさん
私は日系の上級会員の経験がないので,純粋に米系での体験に基づいています.米系では国際線のOpUpはまずありませんし,国際線でも使えるアップグレード券は最上級会員でないともらえず,コストはかなりかかります.半分近くOpUpされるのであれば確かに意味がありそうですね.ただ100%加算されない運賃が多いので,維持は大変そうですが・・・
> JALのサファイア取得して2か月しか経過していませんが、先日BKK-PNHを JL便名でPG運行便に搭乗しました。当然ANAと同じ様にボーナスマイルは付かないと思っていましたが、何と自社便と同じ扱いでした。
「自社便」の定義が,スタアラ:自社運航便,ワンワールド:自社便名 (=共同運航も可) と違うためだと思います.
shojiさん
短いフライトだけであれば,ラウンジも使えるしSFCとJGCで十分でしょうね.それにしても維持の心配がないのはうらやましいです (しつこい).アメリカの場合は国内線も馬鹿にできないので,E+やアップグレードにも少しは意味があります.
主に旅行でしか飛んでいない修行僧(笑)ですが、収支決算ではトントンを保っています。
確かに、仰る通り上級会員向けのベネフィットも削られていて、リーマンショック前と比較すると、OpUpも随分減ったように感じます。
但し、今年のAAの大盤振る舞い+アワード必要マイル数据え置きを考慮すると、唯一AAのみは旅行者であっても魅力あるFFPだと思っています。
ちなみに、今年は4,200ドルの投資のみで、EXP維持出来そうなので、SWU8枚/10万マイル/Fラウンジアクセス権など考慮すると、儲かってしまいそうな感じです(笑)。
なお、デルタに限ると、LAX線などでOpUpが時々出ているとの書き込みを見た記憶があります。
疾風さん
おっしゃるとおり,AAだけは今のところまだ価値があると思います.しかし,疾風さんの4200ドルの中には間違い運賃 (ビジネス含む) がいくつかあると思うのですが,毎年そううまくいくでしょうか!? (笑) アメリカ在住の場合,DL・UAのように金額基準が導入されてしまうとこれも無理になりますね.
DLは少し前までDIAでもアップグレード券が使いにくかったので米系の中ではOpUpが多い方だったかもしれませんが,昨年の制度変更以降はどうでしょう?
ステータスの記事ありがとうございます。
やはりあまり飛ばない人はステータスを所持するほどでもないんですね。
それにとくに今年は格安のビジネスクラスチケットがあったりで、takさんの仰る通りほとんどのベネフィットがついてきますね。
ちなみにあまり飛ばない人の定義?基準?みたいなのってどんな感じでお考えでしょうか?
私は自分では飛ばない人に分類されると思いますが、いったいどうなんだろうか?とふと疑問に感じました。
Rikuさん
どういたしまして! ステータスの価値は人それぞれなので一概には言えませんが,参考になれば幸いです.
> ちなみにあまり飛ばない人の定義?基準?みたいなのってどんな感じでお考えでしょうか?
うーん,難しい質問ですね(笑).米系の場合,年間2万5千マイルレベルのベネフィットはほとんど年会費90ドル程度のクレジットカードに付いてきます.5万マイルレベルになるとラウンジが使えたりして少し意味が出てきますが,それもアメックスプラチナなどで代替可能ですし・・・ 個人的には,特典航空券の変更・キャンセルが無料になる7万5千マイルレベル以上かなあと思いますが,DL・UAの場合年間9000ドル以上 (税・諸費用を含むと実質1万ドル以上) の投資が必要なので,自費だけでというのはなかなか厳しいですね.疾風さんご指摘の通り,現時点ではAAのエグゼクティブプラチナ (10万マイル) が一番コストパフォーマンスが高いと思いますが,やはりそれなりのお金と時間が必要です.
>7万5千マイルレベル以上
となるとやはり個人でバケーションだけで飛ぶ人にとってはかなりきついですね。
やはり出張が多い人がステータスを所持するという感じになるんですね。
いつかトップステータスで旅行してみたいものです(笑)
Rikuさん
まあ,世の中には疾風さんのような方もいますし(笑),短期集中で頑張ってSFC/JGCを取ってしまうという方法がないわけでもありません.
Rikuさん
ちょwww
はじめまして。
Takさんから世にも珍しい存在?と認定された疾風でございます(笑)。
自分は、個人で主にバケーションで飛んでいますが、イミグレと乗り継ぎ以外できついと感じたことはありません。
年間100~200フライト飛んでいますが、コスパに拘る自分は赤字になった経験は、殆どないと思います。
間違い運賃が出たときは即購入で「風」の如く、米国のイミグレでは静かなること「林」の如く、米系のエージェントと揉めた時は電話でゴルァ!で「火」の如く、特典で良い予約が取れた時は動かざること「山」の如く・・・。
旅行でも、上記の風林火山(勝手に一部変えていますが)を実践すれば、何も怖れるものはありませんね(笑)。
タイムリーな記事をありがとうございます。
今年は例のBAのエラー運賃のおかげで思わぬFOPが貯まったので、JGC修行を行っています。
しかし、冷静に考えてみると、嬉しい特典はボーナスマイルくらいですので、ほとんどバイマイルでCクラスに乗る自分にはほとんど意味が無いような気もしております。
それでも取れる時に取っておかないともったいない気がしてしまうのは、まさに航空会社の営業戦略にはまっているのかもしれません汗
ゆるりさん
まあ,FFPが始まったのがそもそも囲い込みのためですからね・・・ それにステータスには実利だけでなくコレクションにも似た中毒症状があるような気がします.私も気をつけなければ.