一度エリート会員になって味をしめてしまうと平会員として飛ぶのが怖くなり(笑),メインの航空会社を変えにくくなります.航空会社の方もそれはわかっていて,確実にビジネスになる客であれば多少の便宜を図ってでも取り込もうとします.
そのための方法が,他社のエリートステータスと同等か近いステータスをすぐに与える「ステータスマッチ」か,短期間で一定マイル数以上を飛べばステータスを与える「ステータスチャレンジ」です.2つの組み合わせになることもあります.
私が昨年アメリカンの最上級資格であるエグゼクティブプラチナ(EXP)になったのはユナイテッド1Kからのステータスマッチを通してでした.ただ,すぐにEXPにステータスマッチするのはかなり異例で,通常はゴールドかプラチナのチャレンジしか受け付けてくれません.詳細はこちらにまとまっていますが,いくらかの手数料を払い,3ヶ月で5,000ポイント (ゴールド) または10,000ポイント (プラチナ) を獲得すればステータスが得られます.6月16日以降に開始してチャレンジに成功すると,ステータスはその年の残り,翌年いっぱい,さらに翌々年の2月まで有効なので,可能であれば年の後半に始めるのがお勧めです.
ユナイテッドやデルタも同様のステータスマッチやチャレンジをしています.
原則として同じアライアンスのエリート会員は対象にしてはいけないはずなのですが,トルコ航空がスターアライアンスを含む全アライアンスの最上級会員を対象にステータスマッチをしていた (今も?) ことがあります.ワンワールドはエメラルドでないといけないので厳しいですが,スターアライアンスやスカイチームならゴールドでよいわけです.日本だとデルタアメックスゴールドにデルタのゴールド資格が付いてきますから,人によってはエーゲ航空以上にスタアラゴールドへの近道になるかもしれません.
ただし,あまり飛ぶ予定がないのにステータスマッチに飛びつくのは得策ではありません.同じ航空会社でのステータスマッチは場合によっては一生に一度,良くても数年に一度しか受け付けてもらえないことが多いからです.