アメリカンが来年以降のプログラムについて追加情報を発表しました.主には以下の4点です.
- 招待制のコンシェルジェ・キーが公式のステータスになり,国内線の無償アップグレードが早くてフライト120時間前と,100時間前のエグゼクティブプラチナより早く確定します.
- Barclaycard 発行の Aviator系クレジットカードを$25,000使うと3,000EQDが加算されます.Aviator Silver カードについては,さらに$25,000使うと3,000EQDが加算され,計6,000EQDまでクレジットカードで確保できます.
- 2017年後半から,アップグレードの空席待ち順位がステータス・過去12ヶ月のEQDで決まるようになります.
- 2017年後半から,エグゼクティブプラチナ会員は500マイル券を使って特典航空券で国内線フライトをアップグレードできるようになります.
コンシェルジェ・キーというステータス自体はこれまでもありましたが,空港や予約のサポートが手厚いだけで,フライトに関する特典はありませんでした.来年からはユナイテッドのグローバル・サービスと同様公式にエグゼクティブプラチナより上のステータスになり,エグゼクティブプラチナのアップグレードが減る可能性があります.なお,基準は引き続き非公表のようです.
EQD導入に伴い,デルタやユナイテッドのようにクレジットカード利用額に応じて免除されるかどうかが注目されていましたが,完全免除ではなく利用額に応じてEQDを加算するという独自路線となりました.Barclaycard発行カードのみで,Citi発行カードにはないのも注目されます.また,海外組には依然EQDを回避・軽減する方法がありません.
EQDをアップグレード順位に反映させるというのも独自路線です.その年はともかく,過去12ヶ月のEQDをトラッキングしている人はほとんどいないでしょうから,アップグレード順位の間違いを見つけるのはほぼ不可能になります.
特典航空券でのアップグレードは,デルタでは全上級会員,ユナイテッドでは提携クレジットカードを持つ上級会員が可能です.アメリカンのみ全く不可だったのですが,少しだけ歩み寄ることになりました.