ユナイテッドの無償アップグレードの真相 6


米系国内線の無償アップグレードは,空席があればリストの上から確定していきます.リストの中の順番はエアラインにより少しずつ差がありますが,基本的にまずステータス,次に運賃クラス,それも同じであればリクエスト順です.現在は各社ともリストを公表していて自分の順位がわかります.ただ,別に全員のステータスなどまで表示されているわけではないので,たまたまステータスを知っている知人でも乗っていない限り,間違っていてもわかりません.

これを利用したのか,ユナイテッドがアップグレードリストの順位操作をやっていることをマーケティング担当役員がばらしてしまいました.なんでも,1K会員がたまたま何フライトもアップグレードを逃したら,怒って他社へ乗り移ってしまうのを防ぐため,確実にアップグレードされるようシステムが自動的に順位を操作するのだそうです.

公表されているアップグレード順の決め方を守らないのは他の1K会員に不公平な気もしますが,ものすごくドライに言えば営利企業なのだから顧客確保のためなら何でも好きにしていいとも考えられるし,複雑なところです.


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6 thoughts on “ユナイテッドの無償アップグレードの真相

  • NWエリア

    リベラル派(?)のUAが、こういったルールを適用しているのなら、大手他社A/Dは、当然同様マニュアル/ルールを構築しているはずとの理解で問題ないと思います。(笑)

    • tak Post author

      NWエリアさん

      大統領選にからめた比喩ですか?(笑) 私の中ではDLがリベラル,AAが保守というイメージで,UAはよくわかりませんが日和見主義でしょうか (笑).
      しかし,どこもおっしゃるとおり表向きのルールとは別に裏でいろいろやっているのは間違いないと思います.

      • NWエリア

        Takさん そういったつもりではありませんでしたが、一本取られたような気分です。座布団1枚!(笑)
        大統領選ディベート対決では、リベラル改革派(?)のクリントン氏に座布団2枚といったところでしょうか? 

        • tak Post author

          NWエリアさん

          あ,そうでしたか (笑).タイミング的にそうかなと思ったんですが.
          ディベートでテーマごとに良かった方に座布団というのは面白そうです.

  • 白熊

    Takさん、

    USとの統合前の話ですが、SWUでのアップグレード待ちの状態で出発の1週間~3日前の状態でEXPデスクに電話して、出来る担当に当たると、色々やってくれてその場でアップグレードが確定するということが5回ほどありました。

    また寝過ごしてアップグレード済みのLAX発NRT行きに乗るための地元発の便に乗れない失態をしたことがありましたが、当日のDFW発NRT行きの遅い便に乗れるように地元発の便を含めて確保してくれ、ExpertFlyerでは一席しか空きのない状態の中、真ん中席でしたがアップグレードも確定してくれ、DFWに着くと(たぶんCからFにアップグレードされた客の席)通路側の席が用意されていたという凄腕の人も居て大変助かりました。

    旅客にも良い時代だったかもしれませんが、USとの統合後はこのような担当に当たる確率がすごく低くなった気がします。

    • tak Post author

      白熊さん

      それはすごい経験ですね! アップグレード枠はないけど状況的にいずれ確定するだろうという判断だったのでしょうか.USの経営陣が入ってきた影響もあるでしょうし,最近はAAに限らずコスト最優先の杓子定規な対応が増えてきているような気がします.たぶんコストカットのために優秀なベテランスタッフを切った後に経験もトレーニングも足りない新人が入ってきて,彼らは何をしでかすかわからないからルールで縛り・・・という事態が進行しているのでしょうね.