・・・という結果になりました.ANAがエアバスに対して将来の発注という「袖の下」をちらつかせたのが効いたようです.利用者としては,デルタ参入で競争が増えた方がよかったかもという気もして,やや残念です.
気になるのはANAが実際に何を発注するかです.3月に発表されたばかりの機材計画では,ワイドボディはすべてボーイングでエアバスは小型のA320系が30機のみ.一部にA380では?という報道もありますが,A380を投入するほど需要のある路線といえば777や787で1日2便運航されているJFK,シカゴ,フランクフルト (羽田) あたりでしょうか.これらをA380で1日1便にすれば,浮いた成田・羽田枠を他に回せるというメリットはあるのかもしれません.
しかし,融通の利かないA380の導入は需要に応じて小型機を活用しようという戦略と矛盾しますし,過剰な設備投資のツケが寡占を利用した運賃値上げに回ってこないかという心配もあります.一方,機材マニアとしてはANAのA380に乗ってみたい気もするし,複雑です.
私も残念です。
観点が異なり多大に感情的ではありますが、スカイマーク倒産の最後のトリガーというかはしごを外したのがANAだと思っており、再生を行う主体者になることに違和感を感じます。得られる果実は、助けることより倒産したほうが大きいと計算したのだと感じました。
ほとぼりが覚めた頃、エアバス機剤の大量導入をされるのでしょうね。なんだかそんな気がします。
shojiさん
なるほど,そういう事情もあったんですか.国がJALよりANAによる支援を好んだという報道もありますね.倒産により債務が縮小されるという計算をしたかもしれません.
スカイマークが発注してキャンセルして,いまだに引き取り手のないA380が関係しているかどうかも気になります.
Tak様 初めて書き込みをさせていただきます、ふらいんぐむぅみんと申します。こちらのサイトを発見してから約1年楽しく拝読しております。Tak様の抱負な経験・知見に毎日感心しております。
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さて、当方はANAを割とよく利用していますので、今回のニュースについてはいろいろ気になりました。企業競争のためとはいえ、今回は個人的には品の無い対応だなぁと感じました。Shoji様のおっしゃるように一旦倒産させてから支援するという進め方もそうですし、支援しない場合来年にはJALが支援することになり、スカイマークの羽田枠がJALに移ってしまうリスクを考えてのこと、と読んだこともあります。そこまで考えているのか、と、ちょっと驚きでした。
利用者の立場からすると、DLの支援を受けて国内市場の競争がもっと活性化され運賃が下がった方がANA利用者の私にとっても良かったと思います。また、個人的にスカイマークは信用していないので、ANAのコードシェアとか言われても乗る気になりません。
エアバス社はなぜANA側に回ったのか?これは実に不思議です。ケチなANAがA380を買うとはとても思えませんし・・・結局A320が数機増えるだけ、のような気がします。
ふらいんぐむぅみんさん
初めまして,コメントありがとうございます.書き込み資格を問うほどのブログではありませんので,いつでもご遠慮なく書き込んでください.
デルタも含め,貴重な羽田枠を狙ってというのは大いにありそうですね.いずれにしても,大手3社に集約されてしまったアメリカと同じように,利用者にとっては損になる可能性が高いと思います.
A320は (A380と違って) 人気がありますし,ANAもすでに発注を決めていますから,A380はないとしてもA350ぐらいの餌がないとエアバスがなびくとも思えませんねえ・・・