ちょっとびっくりしましたが,4月からアメリカンのダラス~ソウル便に大韓航空の便名が付くそうです.JALも大韓航空やエールフランスとコードシェア関係がありますが,日本にスカイチーム所属エアラインがないことを考えると納得できなくもありません.これに対し,大韓航空はデルタとともにスカイチーム発足当初からのメンバーで,デルタを差し置いてアメリカンと提携するというのは異例でしょう.ANAがアメリカンと提携するようなものですね.
もっとも,この喧嘩はデルタの方から売られたもので,昨年より大韓航空フライトがデルタのステータスマイルにカウントされなくなりました.
それにしてもこの提携関係で誰にどんなメリットがあるのかよくわかりません.大韓航空もソウル~ダラス便を運航しており,アメリカンの参入の影響があったことは想像できますから,その損失をいくらかでも取り戻そうということなのかもしれませんし,将来的に自社便を廃止する布石かもしれません.
乗客にとっては,コードシェアするのはこの便だけという状態ではメリットはあまりなさそうです.強いて言えばダラスからソウルを経由してアジア各地に行く大韓航空ユーザーでしょうが,それも別に大韓航空便があるので絶対必要というわけでもありません.
まさかスカイチーム離脱を考えているわけではないでしょうねえ.
デルタとKEの関係は悪すぎですね。
どうしてこんなになってしまったんでしょう?
ステータスマイルが付かないなんて、アライアンスと言えないような・・・
と言っても、実際にはKEのスカイ離脱ワンワールド加入はなかなか難しいでしょうけど、
万一実現したらワンワールドユーザーとしては嬉しい限りです。
JALとKEの良好な関係を生かして、実現させてくれないかなぁ(^o^)
noriさん
おっしゃるとおりアライアンスとは言えませんね.一方ではアライアンスでないASやVSだとステータスマイルが付き,わけがわかりません.一説にはDLがジョイントベンチャーを組みたいのにKEが条件を受け入れないことに対する報復ではないかということですが,子供じゃあるまいし(笑).
STとしては,中国系に強いとはいえ日韓に一つもメンバーがないというのは座りが悪いような気がしますが,DLはそれでもいいと思っているんでしょうかね・・・ KEはアメリカ路線がかなり多いので,OWに移ってくれたら私としてもありがたいです.
この記事でいろいろ考えさせてもらいました。
A社の搭乗で提携B社のマイレージにカウントされるかどうかは、A社が航空券販売で得た金額の一部をB社に渡せるかどうかで決まると思っておりました。したがって、ぎりぎりまで安い航空券しか売る能力がないと、マイレージシステムから浮いてしまうと。DLとKEの場合、DLの考えることにKEが付いていけないことの他、KEの状態が思わしくなく、スカイチームに所属することが難しくなってきているのではないかと理解していました。
VNのようにLCC顔負けの格安航空券を販売する一方、マイレージ積算の予約レベルだと普通の値段で売る会社もありますし、TGも0%か100%積算ではっきり分かれ、同じサービスで料金が明らかに違います(TYO-BKK巻往復で200USDぐらい)。KEはこういう種別の航空券の設定自体が、コストとして耐えられないほど困窮しているのかと思っていました。DLはドライに判断し、それ以外の加盟会社は、一時のことと大目に見ているだけなのかもしれません。両社の経営状況を考えると、KEはDLに見放された感じがします。
ホームページを見ても伝わってきますが、スカイチームは中国に傾倒しているので、KEの存在は薄くなってきています。創始した4社のうちのひとつなのですがね。太平洋路線でDLは、MU、CZと提携を進めていくのでしょうか。SEAの拠点化はDLのみならず、この2社にもメリットがあります。成田も中途半端な存在になりかねません。KEの行く末より成田の方が心配です。
三大航空連合を超えた提携は、せっかく築いた共通システムが使えないからか、あまり行われませんが、KE-AAのコードシェアはその障壁を越えるメリットがあったということです。確かにただならぬ感じがします。
pechedenferさん
おっしゃる通り,DLの会員がKEに乗りDLに加算すると,KEからDLにいくらか渡ると思います.MQMの有無で金額が変わるかまではわかりませんが,KEが出し渋るなら率を下げればいいだけの話で,ゼロにするというのはいじめとしか思えません(笑).KEの経営状況は悪いみたいですが,そこまででしょうかね? MHなんかの方がよほど厳しそうですが・・・
CEOの発言を見ても,DLの成田離れは今後も進んでいくと思います.KEとJVが組めず,成田・羽田が発着枠でがんじがらめになっている現状では,SEAを使うしか方法はなさそうです.すると今度はKEの方でも別の米系パートナーが欲しくなると考えると,今回の動きは理解できますね.