ExpertFlyer からデルタのデータが消えた


デルタが,アップグレード枠どころか運賃クラス別の残席数,シートマップまで ExpertFlyer に表示させないことにしたようです.ExpertFlyer の利用者なんて全体に比べればごくわずかのはずなのに,なぜここまでこだわるのか実に不思議ですが,最近デルタに対して起こされた訴訟に関係があるのではという説があります.
この訴訟は,デルタのウェブサイトが必ずしも検索時点で空いている最安の運賃を表示しているとは限らず,相手によっては高い運賃を表示している,というものですが,その中で ExpertFlyer で調べた運賃クラス別の空き状況を証拠として使っているのです.
ただ,これはタイミングがたまたま合っただけで,直接の理由ではないような気もします.今回公開されなくなった情報自体は秘密でも何でもありません.運賃クラス別の空き状況は KVS ToolFlightStats でも見えますし,シートマップはデルタのウェブサイトなどでも見えます.ExpertFlyer が特別なのは,空きが出たときにメールで知らせてもらうように設定できることです.当然,毎日のように調べるよりも手間が省け,先に取られるリスクも減りますから,デルタとしては情報そのものよりも手軽さが気に入らなかったのではないかと思います.シートマップまで非公開にしたのは驚きですが,これもエコノミーコンフォートの追加料金を狙っているのかもしれません.
訴訟の方に関しては,最安運賃には発券期限や滞在日数制限も関係するので,原告の言っていることが正しいとは限りません.しかし,デルタはSkyMiles会員の購入履歴から年収や資産額を推測しているらしいという噂もあり,その気になれば「足元を見る」ことも可能でしょう.他人より高い運賃を払わされていると思うといい気持ちはしませんが,レジャー客とビジネス客の区別は運賃ルールを通して以前から行われており,値段が違うというだけでデルタの非を問うのは難しいような気もします.そうなると争点は基準が不明確だとか恣意的だという抽象的なものになってしまいます.
わずかに明るいニュースとしては,アメリカンのフライトが再び Orbitz に出てくるようになりました.

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